旧アツァリス連合残党
アツァリス連合は西部から中西部にかけて広がる森林地帯を占めていた王制国家である。住人に獣人が多かったため「獣人王国」などとも呼ばれていた。
前の帝国来寇時には猛烈な抵抗を見せるも、連合の中枢にある国王とその縁者がことごとく戦死または行方不明となり、結果として滅亡の憂き目を見ることとなった。対外的には「旧連合遺臣による蜂起」としているものの、実際に遺臣と言えるのは片手で数えられるほどしかいない。
主だった家臣はそもそも殆どが討死しているという事情もあるとはいえ、些か時期を見誤った感は否めない。各地に散った獣人たちの協力を取りつけるのには、多少時間が掛かるやもしれない。