エルフ諸族

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エルフも人間で言うところの「氏族」のような単位を持つ。諸氏族は個々に一定の距離――物理的・精神的双方――を置きつつ、途方もなく長い時を過ごしてきた。
人間からすれば多少冷たい、孤立的とも見える状況は、しかしエルフたちにとっては至極当然のことであった。それが有史以来の摂理であり、彼らの言葉を借りれば「定められた日々」であったからだ。
そんなエルフたちが氏族間での大同団結を模索し始めたのだが、これは前の帝国来寇時における『不幸な一件』に由来する。

もちろん、彼らの間に不和や動揺がなかったわけではない。あまりにも大きな衝撃を与えられたエルフの社会は、彼らの間に潜んでいた諸々の問題を一気に表面化させた。

現在のところは穏健派による統一が為されているものの、過激派の意見に同調する動きも少なからず見られている。
急な先鋭化は他勢力を無用に刺激する可能性もあり、総大将に選ばれたバティスティは大変難しい舵取りを迫られている。

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